3DCADには『ジョイント』という機能があります。
    このジョイントは、コンポーネント(作成したデータを部品化した物)に対して固定化したり、
    スライド動作を追加したり、回転する動作を追加したりできる機能になります。

     fusion360を学習する上で手を付けたことがあり、その際にカムの動きを作成しました。
    当時作成したデータが下の物になります。

     当時は、『接線関係』という機能を使用して作成しました。
    しかし、カムレバーをストレートにした状態でなら作れたのですが、V字にすると、なぜか上手くいきませんでした。
     それっぽい動きをしていますが、あまり現実的ではありません。これが当時の限界でした。

    ↑ 接線関係

    それからずいぶん時間が経過しました。
    fusion360の扱いもそれなりに慣れてきたところで、「今ならカムの動き作れるのでは?」と思ったわけです。

     簡単に出来ました。
    前回上手くいかなかった原因は、動かしたくないブラケット類を『ピンで固定』することに気付けなかった事でした。

     今回のデータは、『接線関係』を使用せず、『全ての接触を有効』で製作しています。
    カムの溝に押し出される形で動作している訳です。内カムの動作そのままですね。

     しかし、うまく動作するようになりましたが問題があります。

     この作り方だと内カムは出来ても、外カムは作ることは出来ません。
    外側に押し出された後、内側に押し出す力が無いからです。

     外カムなので本来は、カムに接触する部分を、引っ張りバネなどでカムに押し付ける必要がありますが、バネ機構を作成することは、おそらく無理な気がします。(バネのように動作させることは出来ます。)

     この問題に関してのベストアンサーが『接線関係』になります。

     前回でも使用していた『接線関係』ですが、上手くいかなかった原因は『ピンで固定』ですので、この二つを組み合わせると・・・

     上手く動作します。
    『接線関係』+『ピン』+『ジョイント』の組み合わせだけで簡単に出来てしまいます。これらの動きが出来るなら、あとはカムレバーの長さや位置・形を変えたり、スライドを入れたりして、機械動作を作っていける訳ですね。

     アニメーションで、機械が実際どのように動くかが目で見えるのは良いですね。創作意欲が湧いてきます。3Dプリンターで実際に再現できてしまうのも、より拍車をかけます。

     いつか出来るといいな・・・。


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